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嫌いだった神戸にある紅茶専門店にぼくは彼女と何かの拍子で入った。
それは10月12日の話。
ぼくはあの日からなんだか心が楽になったんだ。

この店の2Fから見える景色は中・高時代、暇さえあれば自転車で出掛け、見慣れたはずだった元町の姿がそれとはまるで違ったように見えてしまう。下を見ればアスファルト、前を見ればビル内で働くサラリーマンが見えるというのになぜだか優しく、しっとりと、ちょうど自然の中で揺られているような気持ちに気付けばなっていた。それがただ単に見慣れていない2Fから見ているせいか、自分の目の錯覚か、心の在り様か、はたまたこの店の雰囲気に呑まれているのか、それは知らない。なんでもいい。この事実に変わりはないのだ。

この紅茶専門店が嫌いだった理由があまり思い出せない。正確に言うと、本当に嫌いだったのはこの店ではない。神戸に3つ姉妹店があるのだが、その中で最も古い、いわば本店と言っていい店がぼくは嫌いだったのだ。唯一思い出せる理由が、「なんで紅茶にこんな大金を払わないといけないんだ?」といった、もはや理由ではない、むしろ感情だ。学生である自分がまさにここに来るのは場違いだよ、と否定されたような思いにやられ、嫌い、という意地のような感情になり、いつしかその切ない理由は忘れ去られ、ただ単に嫌い、という抽象的言葉で丸く収められ、この日を迎えただけであったのかもしれない。そういったことを店員さんより受け取ったメニュー表を見ながらうっすらと思い出していた。たしかにあの日と変わらず、どの種類の紅茶もぼくの大好きなチキンカツ定食が楽に食えてしまうほどの価格設定であった。

ぼくは期間限定・新茶のアッサムを、彼女はアイスチャイを頼む。去年、おととしとぼくは紅茶作りに没頭していた。暇さえできれば休憩だ、ということで紅茶を作っていた。いつだったか、輸入食料品店やインド人が経営する食料品店で多くの種類の茶葉を迷うことなくさっさっさっと籠に入れ、レジへと向かう、そんな時期もあった。あの頃からチャイばかり作っていた。うきうきした感情を思い出す。精密に茶葉○グラムだと量り、抽出時間を変え、メモし、あれこれしていた自身の様子を客観的にみてみる。恥ずかしいような思いと、科学者が実験研究しているそれと全く変わらないではないかという自信のような感情も表れるではないか。彼女が注文したアイスチャイが先に出てきた。待ち切れず一口飲ませてもらう。途端に嫉妬にやられて前も向けない。あれだけこだわり、没頭し、それなりのチャイを作り上げ、そうそう外出先で飲むカフェのチャイには負けた気がしなかったのに、あらら今回は大敗を宣言する事態。やっぱりプロはすげえなーと小学生のような素朴でそれ以上でもそれ以下でもない感情が湧きあがってくる。どこが違うのかまったくわからない。ああ、どうにかして教えてください。ここでバイトをして伝授してもらいたい。でもあと半年で卒業だから、もう無理、君がぼくのためにここでバイトしてくれ、と強引に彼女にせがむ。そんな始末であった。

だが、ふ~っと一呼吸し、外に目をやると、気付けば心が楽になっていた。不思議だった。「これかー」っと独り言をつぶやき、買いたての薄いスケジュール帳を取り出す。枚数は少ないがメモがとれる何も書いていないページを開く。一番上に「TVの18年計画」と記す。「ちょっと時間くれる?今すぐ書きたいことができちゃって」と彼女に承諾を得てから久しぶりに集中してペンを走らせた。TVの18年計画、ぼくが40歳になるまでの人生計画だ。初めてかもしれない、こんな人生送りたいっていう目標ができたことは。詳しくは書けないけど、来年就職する職場だけではこの目標は達成できない。残念だけど。でも、この目標ができたおかげで、今ぼくは前向きに生きていけている。卒論や資格の勉強にも本気まではいかないが、やる元気は溢れている。それと同時進行でこの計画のためにあと半年でしなくちゃいけないことが山のように出てきたのは事実だ。鹿児島に行かなくちゃ、インドとアメリカどちらかにも最低でも行かなくちゃ、そのためにバイトしなくちゃ、会って話を聞きたい人がいっぱいいる、行動あるのみか。所詮、その結論に結びついてしまう。


*前回の続きのお遍路話は究極に長くなりそうなので書くことをやめた。頭にあることを言葉に出すことより書いて伝えることはやはり難しい。その分、おもしろさはあるが。ぼくは言葉で伝えることも文で伝えることもとても苦手。どちらも長くなるし、結局何を言っているのか自分でもわからなくなっちゃうときが多々ある。もっとシンプルに伝える努力をしなくちゃ。そのためには自分の頭の中でまずはすっきりと完結させていなくちゃ。それができていないんだろうな。だから今回も長くなっちゃう。髪の毛だけはいつも短いのに。朝日のキレイさはすっと心に入ってくるのに。




私もチャイが好き。そして私も18年計画に似たようなものがある。
そんな似た者同士の私とアナタで海外に行くのも悪くない。
就職活動の隙間を塗って―
【2009/11/05 08:21】 URL | ノムたろ #-[ 編集]
「沖縄に10日間野宿で泊まったろか案」
が一番有力視されている、自身の中で。

沖縄にはぶっ飛んだ人が多い。
そんな人の話を聞くだけでも価値があると思うの。

それか「10日間わかさぎ釣りして映画制作案」
これでも可だな。
【2009/11/05 23:29】 URL | ふじもTV #-[ 編集]














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