上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

昨日リクルーター面接があり、私は颯爽と大阪駅砂時計前へ向かった。
右手にペットボトルを持ち、待ての指示。私は忠実にその命令を守り、待っているとリクルーターの方がやってきた。彼は私を喫茶店へ連れて行き、それではと言わずもがな面接がスタート。私は序盤から渾身の熱いエピソードを繰り出すと、彼は「へ~君は熱いね。見た目は随分真面目そうに見えたんだけどな」と笑った。
その瞬間、私は少し頭が真っ白になった。まるで全くノーマークだった女子にいきなり「TVさんの事がずっと前から好きでした」と言われたときのようなそれと酷似していた。つまりは、熱い人だね、真面目に見えたと言われて本当は嬉しいはずなのだが、なんとも受け入れがたい、そういった気持ちだ。なぜだ?なぜありがとうございますと素直に言えないのだ?
私は「ちょっと失礼します、おトイレへ」と言って席を外したい気持ちにまで垂下していた。それぐらいこの気持ちを今すぐ整理したいという衝動に陥っていたのだ。もうそれからは彼からの質問にはすべて適当に受け答えしてしまう。私は焦った。
落ち着け、落ち着けよ馬鹿が。と髪の毛をさわる。
その瞬間、すべての謎が解けた。
私はあとといだったか、髪の毛を切ってやったのだ。
行きつけの美容師に今日はシューカツ用で、まーすっきりとお願いします。と言ってやった。そうだ、その効果だ。そうだったのか、私はいつも短髪であるが、微妙ではあるがはっきりとした違いがあるのか。そうか、なるほどこのリクルーターは違いがわかる男なのか。すっきりだよ。う、うそだろ?髪の毛を切るときに頼んだ「まーすっきりとお願いします。」がまさかこの時点で感じられるとは。
それからはまるでいつもチオビタを飲んだ瞬間に「元気出てきた」という私の親父のように猛然と返答していった。
1時間程度で終了。来週また会ってくださるらしい。よかった。すっきりだよ。猛然ハッピー。るんるんでトイレへむかう。私はおしっこを我慢していたのだ。おっとそんなことも忘れていたよ、少し猛然すぎたかな?
小便を済まし、鏡の前に立つ。これだよ、これだよ。この列記とした佇まい。このスーツにこの髪型。この赤のオシャレなネクタイにこの短髪仕上げ。リクルーターもさぞかしお手上げだったはずだ。しかし、ここで諸君には誤解がないように言っておくが、私は自身、この髪型を気に入ってはいない。そこだけははっきり言っておく。たとえ面接は百戦錬磨だとしても、嫌なものはイヤなのだよ。
もうおわかりだろうか。何故私がこれだけ自分の髪型を嫌うのかが。
それは私のオシャレな価値観からは想像を絶する現実なのだよ。
一種の小学生時代のトラウマが付きまとう。
もう二度としないと心に決めていたのに。

私はいま、角刈りなのだ。
猛然とした角刈り。
それはそれは真面目な角刈りなのだ。

とある日のなんの変哲もない一日の描写である。


| HOME |


Design by mi104c.
Copyright © 2017 fujimotv, All rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。