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昨年の1月にそれは軽いバイク事故を起こしてしまい、
それから僕はアルバイトというものをしていない。
先日実家の裏の庭に植えてあったイチョウの木が
あまりにもデカく成長してしまったせいで、ご近所さんから苦情が入り、
僕と親父はそのイチョウを渋々ぶった切ることになった。
親父はどこで買ってきたのかわからないチェーンソーを自慢げに見せながら、
僕はテレビ通販で購入した高枝切りバサミをとても気に入り、調子を上げながら
二人ともせっせと切っていく。
そこに会話はさほどない。
大きな枝を切り落とす時に、「危ないぞ」と声を掛け合うほど。
朝10:00からの共同作業。
親父の鼻歌に懐かしさを感じずにはいられなかった。
昼下がりまでぶっ通しで作業を行う。
がしかし僕は学校に行かなくてはならない時間になったことに気付く。
遅めの昼食を、私が近くのスーパーで買ってきたまずい弁当を二人で食べる。
「父子家庭みたいやな。」
親父は笑ってそう言った。
僕はさっき5000円を預かり、弁当を買いに行ったことを思い出し、
おつりをこの時とばかりに返そうとした。
すると親父はこう言った。
「それ持っとけ、バイト代や。ええバイトやの。時給1000円以上や。」

すぐに返そうとした。
金をもらう気なんて微塵もなかったから焦ったし、
もらいたくなかった。
それは久々に親父と二人で良い汗がかけ、
コミュニケーションがとれ、素直に楽しかったからだろう。

「今日のお前は珍しく文句も言わず頑張っとったからとっとけ。」
親父はそそくさと弁当を平らげ、また裏庭に行ってしまった。
手に残った3千円と小銭。
なんだか「働く」ということの根本的な価値、幸福感に気付かせてもらった気がする。
きっと親父も嬉しかったからそれを示すために対価を支払った。
僕はそれに十分感謝し、受け取る。
そこに多くのコミュニケーションがあった。
本当に多くの会話をした気がする。

先週より2つのアルバイトを始めた。
1つは喫茶店、1つは短期の完全出来高制のお中元配達バイト。
いかんせん2つともアルバイトが久々すぎることもあり、
妙に疲れる、そして、楽しい。

裏庭のイチョウの木は1・5メートルほどの枝もない木になってしまった。
でも、きっと何年後かにはまた大木になるはず。
それまでチェーンソーと高枝切りバサミには待っていてもらおう。
また絶対使う時がやってくるはず。
その時ももちろん僕は高枝切りバサミを使いたい。
チェーンソーは親父に任せて。
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