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おかんのほうのじいちゃんが倒れて、あれから何ヶ月が経つだろう

あの夜、突然ばあちゃんから電話が入った。じいちゃんが吐血したという電話だった。
寝ていた僕は急いで用意をし、親父とおかんとでじいちゃんのところへ向かった。じいちゃんはすぐに病院に運ばれ、緊急手術が行われた。
真夜中の病院の待合室は本当に静かで、寂しく、薄暗かった。そこで何時間も僕たちはじいちゃんの手術が成功して終わるのを待った―

じいちゃんはタイガースが本当に好きで、よく甲子園に僕を連れて行ってくれた。それに小さい頃から野球をずっと続けていた僕をいつも応援してくれていて、将来は阪神のエースになってくれとよく言っていた。旅行も大好きで、じいちゃんの家には額に入った全国各地での記念写真がいっぱい飾られてある。また、僕がじいちゃん家から帰る時、いつも行うことがあった。それは握手。じいちゃんの大きな手はいつでも温かく、それにやわらかかった。「またおいでな。野球がんばりや。」 優しく微笑み、そう言うじいちゃんが昔からずっと好きだった。

懐かしい思い出が僕の頭をよぎっては消えていく。そんなことを待合室で何回も繰り返した。
じいちゃんの手術は無事に終わった。でも、もう一人で歩いたり、トイレに行ったりはできなくなった。ばあちゃんの寂しそうな顔を見るのがつらい。でもじいちゃんが生きていてくれて本当によかった。それは、ばあちゃんも全く同じ気持ちだろう。

じいちゃんは今、自分の家に帰り、ばあちゃんの介護のもとで暮らしている。今年の正月には医者に無理だと言われていた家族・親戚旅行にも一緒に行った。じいちゃん、また記念写真が増えたね。
それでも僕は、昔に比べ、別人のように痩せてしまったじいちゃんを見ると、やっぱり寿命には勝てないということに気付く。
眠っているじいちゃんと手を繋ぐ。すっかり細くなってしまった手。でも今でも変わらず温かく、そしてやわらかい。僕はじいちゃんの希望だったタイガースのエースにはなれなかった。ごめんね。でも、自分の歩いていく人生に絶対後悔しないように生きていく。そして、じいちゃんのように温かい家庭を築き、自分の人生を大いに楽しみたい。それがじいちゃんの僕に対する希望でもあるよね。

僕はこれからのじいちゃんとの貴重な時間をどう過ごそう。親父がかつて僕に言った言葉を思い出す。「本当に好きな人の命がもう残り少ないとわかったとき、それから行う行動によってどれぐらいその人を愛していたのかがわかる。俺は精一杯自分の出来る限りのことをする。後悔してからじゃ遅いから。葬式で悔し涙を流したくないから。」 

自分を見つめ、自分以外の人を見つめ、そして人は大きくなっていく。
まだまだ小さな自分に気付き、僕たちは大きくなっていくんだ。


2007/01/28 Sun 23:59
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